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眼差しの果て

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その右目は
どこまでも静かなみずうみの底
波紋を放り投げてもうつくしい輪にして消えていく
苦しみの淵から熱を奪い去って
妄想の棘をぱらぱらと抜いて
その心は満たされて

あの日森の中をさ迷っていた
日の光は翳り
木々はうっそうと覆いかぶさってくる
やがてひどい雨に打たれて
みずうみのほとりに倒れました
幾日も高い熱にうなされた
果てない悪夢の底で
ひんやりとした手に抱かれた
苦しみの淵から熱を奪い去って
妄想の棘をぱらぱらと抜いて
創造の宝箱を小さな手に握り締める
どこか遠く
どこか懐かしい声が聴こえた

どこまでも
どこまでも静かなみずうみの底



その左目は
闘いを挑む熱い剣の煌めき
捉えた影の行方を突き刺して急所をはずさない
暗闇を見通す光
ひび割れた残骸を照らし出す光

そびえ立つ巨大な城の
片隅のわずかな緑の寄せ集め
小さな体で一心に遊ぶ
小石を並べては崩し
並べては崩して
創造の宝箱はまだ開きかけたところ
愛らしいくちびるを少し開けて
まつげの先は永遠に届くよう
熱い剣の煌めき
暗闇を見通す光
ひび割れた残骸を照らし出す光

苦しみはいっそうその煌めきを増して
突き刺して、はずす事のない強さとなりました
いつか巨大な城よりも大きな存在になって
創造の宝箱を開いた時に
どこか遠く
どこか懐かしい声が聴こえた


どこまでも
どこまでも愛しいみずうみのほとり

新しい光を宿す眼差しの果て







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お写真はJILLEさんの「 祈り6 」


「まっすぐにクリーンに生きていきたい
 地味でも真摯な日常が 私の写真の基礎になっていると信じてる」

JILLEさんの写真に対する思い
スキです
あらゆる苦しみを超えて
それが今のJILLEさんの作品を作っていて

何かあっても誰かを恨むのではなく、誰かのせいにするのではなく
愛深く、フェアに生きていきたい
と、言われていた

JILLEさんが向かって行かれるこの先が
とてもタノシミ!
こころから
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by an_que_an531wan | 2011-05-25 08:26