夢十夜


地もない虚空の中で青い布がふわりと立っている

それはノースリーブの長いドレスで

言葉で表すことのできない不思議なひかりを帯びていた

ほとんど重みのない生地はやさしい風をはらんでいて

虚空全体にしずかなよろこびが満ちていた

それはまさにここにあり

初めから終わりまで何一つ変わることなく立っていた










































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by an_que_an531wan | 2016-08-12 00:02 |


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