永劫の孤独



つめたい
つめたい
つめたい髪と色を失った瞳をそっとくるんで抱擁して
あたたかい
あたたかい
あたたかい血がもう一度
もう一度流れてくるように
いいえ
変らず流れている
わたしたちは
にんげんだから




みずからを焼き尽くす炎の凶器で人を踏みにじる哀れな虫
つめたい
つめたい
つめたい闇に葬られても自らの炎に咽ぶ
地獄の責め苦の中でもその意味をわかろうとしない
哀れな
哀れな
哀れな虫
あたたかい血が流れることはもう二度とないのかしら
永劫の孤独

残酷というのはそういうことを言うのだ





わたしたちの瞳は色褪せてもまだ
互いを映すことができる
たとえ記憶を失ってもまた
互いを知ることができる

わ た し た ち は  に ん げ ん  だ か ら
そ れ は し あ わ せ  だ  ね ?




わたしたちは残酷に屈しないと決めた
傷ついた
深く傷ついた
それでも哀れな虫の残酷になど屈しない

哀れな虫は永劫にたった一人
焼き尽くす炎と冷酷な闇に苛まされる孤独
その叫び声から逃れることはできない
哀れな姿で這い回る虫


わたしたちはたった一人のように見えて
一人ではなかった
わたしたちは に ん げ ん なのだ


わたしたちの創造を誰にも止めることはできない

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by an_que_an531wan | 2012-12-07 00:02 |


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