星々の輝き

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どこにもないのでした
たずねてもさがしても
どこにもないのでした
なぜなのかしら
なぜなの
不条理に思ったり
かなしんだり
くるしくなったりしました
ずいぶんと長い間
ずいぶんと
それでも
本当のところはわかっていました
ないことはわかっていた
どこかで知っていたのです
それなのに
それでも
毎日さがしました
たずねて歩きました
おろかなのです
おろかなこと

本当はありました
おろかなこころの裏側にありました
表裏一体
私が裏だと思っていたところが実は表だったのかもしれない
いずれにしても
うすうす感じていた
どこかで知っていました
ここにあることを
たずねることなどしなくても
歩いて回らなくても
ふと目を落としたらそこに
襟の中に輝いていた
このくちびるのすぐそこに
この胸のすぐそこに
それは愛おしくやさしく
輝いていたのです
なんておろかなのでしょう
なんておろかなわたしたち




それでも旅に出るあなたを
わたしは微笑んで送り出した
そのくちびるのすぐそこに
その胸のすぐそこに
それは愛おしくやさしく輝いているのだから


だからわたしは心配せずに
あなたを送りだしました





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お写真はshinobuさんの 「 水の宴 」 から
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by an_que_an531wan | 2011-12-10 00:02 |


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